建物の高さの限界を求める式-1

富士山の海抜がH(m)(例えばH=2400)以上の部分の眺望を守ると設定して,建物の限界の高さを求めるための計算式を示す。

日暮里富士見坂から建物までの距離を k (km) とするとき,結論は次の公式である。

この値より高い建物が建てば,富士山の H (m)以上の部分の眺望が阻害されるということになる。

上の公式は下図のような三角形の相似に基づく比例関係から求める。

図の水平線は海抜0(m)を表している。
観察者から富士山までの距離を l (km)とする。
観察者から建物までの距離を k (km)とする。
日暮里富士見坂に立つ観察者の目の位置の海抜を E (m) とする。

さてy, xはそれぞれ富士山の眺望の下限のH(m)と,建物の屋上の海抜とを表すとしたいところであるが,実際にはそれぞれ補正値を当てはめる。地球は球形であるために遠くにある山,建物などは実際の高さより沈み込んで見えるので,補正値を比例関係に当てはめて計算するのである。

であるという理論は後から述べる。 そこで,補正値はそれぞれ

である。比例関係式

より,

となる。日暮里富士見坂から富士山までの距離を l = 102 (km)として, また,日暮里富士見坂に立つ観察者の目の位置の海抜 E = 22.5 (m)とする。

これが結論の公式である。最後の項が地球が丸いことを考慮したことから得られた項である。


次のページで沈み込み量の理論を述べる。

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