2000年5月12日

日本鋼管株式会社
  代表取締役社長 下垣内洋一 様

日暮里富士見坂を守る会
会長/小川幸男(西日暮里5丁目町会長)
副会長/金子 誠(西日暮里3丁目町会長)






御社のお返事への御礼と再質問

 拝啓  私共の公開質問状へのお返事をいただきましたこと、誠にありがとうございます。
 ただ、お返事の内容について不明なことが多々ございます。以下の点につきまして、ご説明を頂きたいと願っております。

@下垣内社長様に質問させていただいたのですが、伊藤二三勝総務部長様からお返事を頂いきました。これはどう解釈すればいいのでしょうか?

A本文2行目に「日本鋼管不動産鰍ヘ適法かつ適切な事業活動を行っており」とありますが、適法であれば何をしてもかまわないと言うことでしょうか?  御社も周知のことと存じますが、こと環境問題に関しては、法的基準・規制を越える民間の創意工夫により、事態が改善され、よりレベルの高い環境保全が進み、といったことが積み重ねられてきた歴史があります。

B日本鋼管不動産鰍ェ「誠実に対応してきた」とありますが、私共の認識と違います。公開質問状に添付した『これまでの経緯と「日暮里富士見坂を守る会」の見解』をご確認ください。

C本文4行目に「景観問題については、立法措置によって解決されるべき問題であり、一私企業の負担においてなされるべき問題ではない」とありますが、Aで述べた環境保全の歴史と、今日の環境ビジネスの隆盛は、むしろその逆であることを示しているのではないでしょうか? 21世紀は「環境にやさしい企業」が市場を制するとまで言われています。環境保全に尽力なさってきた日本鋼管グループなら、遅れた日本の景観保全を欧米並みに進めるための創意工夫ができないことはないと思われるのですが。

 また、頂いたお返事からは、質問した内容への答を読みとれませんでした。改めて以下の質問に対しご回答いただきたくお願い申しあげます。

◎日暮里富士見坂の景観への社会的貢献を、どのように形に表していただけますか?
 その意志と考えられうる方法について、貴社の見解をお聞かせください。
 ※私共への配慮ではなく「富士山の眺望」に対する社会的責任を果たしてください。

 もし「できない」と言うことであれば、*その理由、*歴史的風景遺産に対する貴社の見解、*日暮里富士見坂からの富士山の眺望に対する貴社の見解、をお聞かせください。

 以上の疑問、質問につきまして、5月24日までに、文書にて、ご回答、ご説明を頂きたいと存じます。
 できれば、直接お会いしたいとも願っております。
 お忙しいところ恐縮ではございますが、よろしくお願い申しあげます。       

事務局・連絡先/ 5814−1916(千葉一輝)
3822−7623(谷根千工房 山崎)







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