会の趣旨

日暮里富士見坂からの眺望
--風景遺産の継承にむけて--

近年、都心で唯一富士山を望める日暮里富士見坂からの眺望が危機という問題が取り沙汰されています。私たちは、東京都をはじめとする行政機関やマンション開発業者に景観保全・再生について陳情を重ね、その重要性について理解を示していただきました。しかし、現在の法体系での規制は難しい状況です。このため2000年春には、本郷通りのマンション建設により、富士山の左側稜線は隠されてしまいました。ところがその後、旧白山通り沿いの東洋大学において校舎取り壊しが2001年夏に行われ、その結果、富士山の右側は更によく見えるようになっています。
(2000年11月18日と2001年9月24日の眺望)

こうした変化は今後も予想されます。風景遺産の継承にあたって、高容積区域においては、地権者の方々のご理解や行政の支援を得ながら、建築計画を工夫したり容積が移転できる制度を活用するなどして、可能な限り高さをコントロールしてゆくことが欠かせません。

21世紀中に再び富士山の全景を望む風景を取り戻したい。

「日暮里富士見坂を守る会」は、年2回(1月下旬と11月中旬)「ダイヤモンド富士を見る会」や、勉強会「富士見坂フォーラム」を開催し、皆様のご理解・ご賛同を得て、これからも日暮里富士見坂の風景遺産を守るべく活動していく所存です。



日暮里富士見坂を守る会会長  金子 誠


トップページに戻る。