平成12年4月17日

日暮里富土見坂を守る会
代表小川幸男様

日本鋼管不勒産株式会社
代表取締役社長      
池田雄一          

「4月12日付貴会からの弊社宛て文書」について

 本年1月以降、弊社は貴会の要望に沿い、小職並びに担当役員の出席を含め、これまで6回にわたり誠実に話し合いに応じてきました。しかし、貴会は、「お願い」だと言い続けておられながら、要望がかなえられなかった事態になった今、今度は弊社が責任を果たさず、また約束を反故にしたからだと非難し、糾弾するという内容の一方的な標記文書を送付され、またインターネット上に公開されました。弊社として認めがたい内容でありますので、以下のとおり、強く抗議します。

1. 「そもそも企業には、景観を含め地域の環境・社会と折り合いをつけ、寄与していく社会的責任があります。」という文言の他、2ヶ所で「社会的責任を問う」という言葉が使われ、文脈からも、弊社が社会的責任を果たしていないと主張されています。
 適法・適正に建築工事を開始し、しかも着工後に、まさに「晴天の霹靂」の形で眺望問題を指摘された弊社が、貴会との話し合いも持ち、結果として要望に沿えなかったからといって、貴会より社会的責任を問われるというのは筋違いのいいがかりと言わざるをえません。
2. 「貴社が私共との約束を反故にした。誠意と信頼を踏みにじられた」との文言は事実経過に反します。弊社はこれまで会合その他を含め、守る会との約束を破ったとの思いはただの一度もありません。
1) 貴会の言われる約束が仮に「候補企業があらわれたら、弊社は上棟工事を延期するという約束をした」と貴会メンバーが思われていることだとしたら、以下の事実経過から、貴会の主張は根拠がありません。
3月24日の話合いの場で、貴会から、「事業継承または買い取ってくれる企業・団体を探します。見つかったら上棟工事は延期してほしい。」との発言があり、弊社は「事業経験上、9階建を13階建相当で引き取る企業があるとは思いもつかないが、仮に皆さんで探されるとしても、相手との交渉を考えると、ここ一両日といった短い期間しか対応できない。」と申し上げました。早期の候補企業の発掘はなく、4月9日の上棟に至りました。
2) また仮に、4月7日(金)午後、弊社が大手不動産会社からの本件仲介の申込みについて、売却の意志なしとして断ったといわれることに関してであれば、事実は次のとおりです。
先方から「具体的なアテはないが、仮に仲介するとして、状況を知りたい」との弊社あて問い合わせに対し、弊社は、経過と状況を丁寧にご説明しました。結果として先方が本件の仲介を行わない旨、貴会に連絡したということを確認しており、その時点で有望購入先があったにもかかわらず、弊社が売却を拒んだという事実はありません。
3. 「4月10日、事前に役員とお会いする約束をしていたにもかかわらず、門前払いとも言える応対をされたこと」との文言も、事実に反します。
4月6日に、タイル色調の相談の件として約束しましたが、当日は担当役員は出席できない旨明言しました。それでも、4月10日は、担当役員は他用をキャンセルし、話合いに出席しました

以上


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